1-07 駐車場 がなく、階段 を上って 玄関 へ行く土地は?

『敷地と道路に高低差がある土地と無い土地、同価格で出て
いるけど違いはあるの?』にも同様のケースとして書いて
いますが、

今回は道路側に高低差があり、擁壁や間知石、石積みなどで
地盤の上がっている土地についてです。

こういった土地の場合、価格のお安い事が多いのです。

お安いけれども、実はこれから費用が掛かります。
それは、

駐車場です。

現代の生活において、車を持たない暮らしはとっても想像し辛い
ものがあります。 都心部なればそれもあるかもしれませんが、
奈良で生活を考えるには駐車場は必要です。
可能なら複数台を確保したいくらいです。

そこで、こういった敷地はこれから造る駐車場の形状をどの様に
するかでデザインと費用が大きく影響します。

では具体的に。

道路境界沿いに石積みなどで土留めとなっており、その土留めと
なる擁壁は、隣家と同じ擁壁で出来ているケースが多くあります。

簡単に言いますと、道路沿いいっぱいいっぱいに並びの敷地が
全て一直線状に積まれているわけです。

そこで敷地の境界沿いでスッパリと石積みを切って駐車場を造る
事は難しいですよね。(隣の土地が崩れてきます)
そうするとどうしても隣地との間に土圧を受ける擁壁が必要に
なります。

駐車場としては2台+α分を取りたいと考えます。

ポイントは敷地と道路の高低差です。
もし、2M以上あるとなると処分する土の費用が問題です。

1m程度なれば、間口x奥行きx高さで度量を測ると、
5.5mX5mX1.5m(根入れ0.5m)=41.25m3

排出土が2倍と考えると80m3。
処分費が8000円/m3で計算すると、80×8000円=64万円也。

これに擁壁代がL=16m、H=1.5mとして約120万

駐車場内の土間コンクリート仕上げその他で40万、階段で20万、
その他手すりや諸々を入れると合計で250万程掛かります。
この費用には屋根は入っていません。

物件を検討中でしたら、価格にこの駐車場代を加えてから
検討するのをお勧めします。

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