奈良県内のどこに住むか?人口統計と世帯数をグラフ化しました

奈良県内で物件を探している方々の中には、「奈良県内のどこに住むか」について迷っている方も多いと思います。そういった方々の参考になるよう、奈良県の人口統計と世帯数を調査し、それをグラフ化しました。

政府統計のウェブサイト から取得した人口の統計データを用いて、2010年から2020年までの10年間にわたる奈良県内各市町村の人口増加を示しました。このグラフから人口増加が顕著な市町村は、人々が集まる場所として、また住環境としても人気があることが読み取れます。

奈良県の市町村別人口数

  • 奈良市:7,884人増
  • 香芝市:3,478人増
  • 生駒市:3,182人増
  • 橿原市:2,590人増
  • 葛城市:1,397人増

一方、最も人口が減った5つの市町村は以下の通りです:

  • 五條市:841人減
  • 宇陀市:675人減
  • 御所市:607人減
  • 吉野町:513人減
  • 下市町:295人減

人口が増加している市町村は、右肩上がりのグラフを見れば一目瞭然ですね。奈良市、香芝市、生駒市、橿原市、葛城市、田原本町、王寺町、広陵町がその例として確認できました。

それに対して、人口が減少している市町村も存在します。その中には五條市、宇陀市、御所市、吉野町が含まれています。

奈良県の市町村別世帯数

次に、新たに住まいを必要としている世帯数について調査しました。この結果から、新たな住宅供給が必要な市町村を把握することができます。

015年から2020年までの5年間で、最も世帯数が増えたのは以下の5つの市町村です:

  • 奈良県:14,760世帯増
  • 奈良市:6,385世帯増
  • 生駒市:2,073世帯増
  • 香芝市:1,807世帯増
  • 橿原市:1,407世帯増

一方、最も世帯数が減ったのは以下の5つの市町村です:

  • 御所市:419世帯減
  • 宇陀市:303世帯減
  • 五條市:302世帯減
  • 吉野町:287世帯減
  • 天理市:191世帯減

この分析から、奈良県全体で世帯数が増加している一方で、特定の市町村では世帯数が減少していることが確認できます。減少している市町村もありますが、その数はそこまで大きなものではありません。むしろ、世帯数が増えている市町村の増加ペースの方が顕著であることに注意が必要です。その原因としては、人口流出、高齢化、地方部の衰退などが考えられます。

奈良県全体では14,760世帯が存在します。その中で奈良市が全体の435世帯を占め、次いで生駒市、香芝市、橿原市が続きます。これらの市町村が不動産の人気地として上位に挙がる結果となりました。

これら4市の増加傾向は、グラフを見るだけでも右肩上がりの勾配が顕著に確認できます。

年齢層の人口

次に、14歳以下の子供、働き手となる15歳から64歳の成人、そして65歳以上の高齢者の人口を把握することにより、各市町村の子供が多い地域、主な収入源となる世代、さらには福祉を必要とする層を明らかにします。これらをグラフ化することで、各市町村の現状と将来予想がより鮮明に見えてくるでしょう。

0から14歳までの人口では、

ほとんどの市町村で、過去20年間で人口が減少傾向にあることが観察できます。これは日本全体の少子化傾向を象徴しています。奈良県全体を見ると、わずか15年間で人口が20%以上減少したことが明らかとなります。

奈良市や橿原市は特に顕著にこの傾向を示しています。一方、生駒市、香芝市、田原本町、広陵町では人口の増減がそれほど目立たないのが特徴です。増減が少ない市町村は、若い子育て世代の夫婦が多く、人気の住宅地となっている可能性が考えられます。

次は、働き手が中心の年齢層です。

15から64歳までの人口

一見して明らかなことは、奈良県全体でこの中心的な人口層が大幅に減少していることです。

具体的には、
2005年から2010年までに63,640人、
2010年から2015年までに78,510人、そして
2015年から2020年までに58,877人の減少が見られます。

この年齢層の人口が約800,000人前後であることを考慮に入れると、5年ごとにおおよそ7.5%、そして15年で21.5%の人口が減少しています。その原因は、若年層の都市部への流出や出生率の低下など、多様な要因が絡んでいると考えられます。

さらに、人口が減少している市町村の中では、奈良市が最も減少が顕著で、次いで橿原市、生駒市、五條市、御所市が続いています。一方で、香芝市、田原本町、広陵町では人口減少がほぼ横ばいという状況です。

この年齢層の人口減少は、現在から将来にかけての市町村の収入源に大きく影響を及ぼすでしょう。

この年齢層の人口が約800,000人前後であることを考慮に入れると、5年ごとにおおよそ7.5%、そして15年で21.5%の人口が減少しています。その原因は、若年層の都市部への流出や出生率の低下など、多様な要因が絡んでいると考えられます。

さらに、人口が減少している市町村の中では、奈良市が最も減少が顕著で、次いで橿原市、生駒市、五條市、御所市が続いています。一方で、香芝市、田原本町、広陵町では人口減少がほぼ横ばいという状況です。

この年齢層の人口減少は、現在から将来にかけての市町村の収入源に大きく影響を及ぼすでしょう。

次に65歳以上の人口構成について見てみましょう。

これは非常に注目すべきグラフで、一目で高齢者人口の増加が顕著にわかります。他の年齢層がほとんど減少しているのに対し、このグラフだけはどの市町村でも右肩上がりとなっています。
これは、年を経るごとに福祉や年金に関する費用が増大していることを示しています。

奈良県全体を見ると、わずか15年間の2005年から2020年までに、高齢者人口が13万人増加し、2005年の人口に対して46%も増えています。自然と福祉や年金に要する予算も46%増大するわけですが、15歳から64歳の人口が同時期に21.5%減少していることも忘れてはなりません。

人口の比率を見ると、2020年を例にすると、15歳から64歳の人口は737,675人、65歳以上の人口は414,576人となります。これは、高齢者人口が全体の56.2%を占めていることを意味します。
この比率が50%を下回る日も近いと考えられます。

最後に、

私の仕事は、住宅に特化していますので、人口の増加や世帯数の増加が住宅需要に影響を与えると考え、このようなグラフを作成しました。世帯数の増加が著しい市町村は、奈良市、橿原市、生駒市、香芝市で、これらの地域では確実に人口と世帯数が増加しています。

同時に、「住まい」の需要も高いと予想され、これらの地域は人気のある街であると言えるでしょう。
実際、物件探しをする人々の中にも、これらの市町村を対象としている人が多いと感じます