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奈良県の中古住宅、土地、中古マンションの物件在庫数を調べてみた

不動産屋が情報を収集する近畿レインズ発行の7月マンスリーレポートが出ていましたのでグラフにまとめてみました。
レインズに登録される物件についての情報ですから、市場動向がいち早く知ることができます。
グラフの情報は、奈良県の各在庫物件数と前年度比の数値を記載しています。

※調査対象は、全て奈良県を対象に調査しています。
※グラフの青いバーは物件数、赤い折れ線グラフは前年度比の比率を表しています。

目次

中古マンションの在庫状況

このグラフは奈良県の土地の在庫数とその前年比を示しています。

中古住宅市場は昨年末まで冷え込んでいた慢性的な物件不足が、2023年3月に入ってから
明らかに物件の在庫が増えています。
前年度比と比べても25%以上の伸びを示しています。

マンションに限らずですが、今まで検索してもほとんど物件が出なくて、同じ物件がずっと出てくると
いったパターンでしたが、春から少し状況が変わってきたのが見て取れます。

中古住宅の在庫状況


2023年に変わった途端、明らかに在庫数が増えました。
検索すると、ヒットする物件が以前より格段に多くなりました。
年明けからの前年度比25%の伸びは、6月になっても在庫数は安定しています。

在庫が増えたからといって良い物件が多く出ているという事ではありませんが、
物件選択の幅が広がったのは物件を求めている人にとっては嬉しい状況です。
物件が増えれば当然価格交渉もしやすくなる訳で、この状況が続くのはいいですね。

土地の在庫状況

土地の在庫数は、2022年の末にピークを迎えましたが、その後在庫数は安定しています。
前年比は大きく変動しており、特に2022年後半から増加し、2023年初めから大きな増加が見られます。

このグラフからは、土地の在庫数は一年間で大きく変動し、市場の状況に応じて供給量が調整されていることが伺えます。
また、前年比の変動からは、市場の動向が急速に変化していることが伺えます

奈良県不動産市場の物件在庫変動の傾向と対策

2023年度に入ってから、奈良県内の中古マンション、中古住宅、土地の在庫量が増加し、これまでの物件不足状況が徐々に改善してきています。まだ物件供給は十分とは言えませんが、今後、購入可能な物件の数が増えてくることが予想されます。

これは、売り手側から見ると物件価格が下がりやすい状況を作り出しています。物件を売却することを考えている場合、早めに行動を起こし、必要であれば価格を下げてでも売り切ることを検討すると良いでしょう。市場の供給量が増えると、競争が高まり価格が下落する可能性が高まるからです。

一方、買主側にとっては、これは極めて前向きなサインです。
長い間限られていた物件供給がようやく増えてきたということは、これから新たな物件に巡り合う機会が増えることを意味しています。

以上、現在の奈良県の不動産市場は、売り手側と買い手側双方にとって新たな動きが始まっている状況です。それぞれの立場で適切な対策を講じることが求められます。

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