『敷地と道路に高低差がある土地と無い土地、同価格で出て
いるけど違いはあるの?』にも同様のケースとして書いて
いますが、
今回は道路側に高低差があり、擁壁や間知石、石積みなどで
地盤の上がっている土地についてです。
こういった土地の場合、価格のお安い事が多いのです。
お安いけれども、実はこれから費用が掛かります。
それは、
駐車場です。
現代の生活において、車を持たない暮らしはとっても想像し辛い
ものがあります。 都心部なればそれもあるかもしれませんが、
奈良で生活を考えるには駐車場は必要です。
可能なら複数台を確保したいくらいです。
そこで、こういった敷地はこれから造る駐車場の形状をどの様に
するかでデザインと費用が大きく影響します。
では具体的に。
道路境界沿いに石積みなどで土留めとなっており、その土留めと
なる擁壁は、隣家と同じ擁壁で出来ているケースが多くあります。
簡単に言いますと、道路沿いいっぱいいっぱいに並びの敷地が
全て一直線状に積まれているわけです。
そこで敷地の境界沿いでスッパリと石積みを切って駐車場を造る
事は難しいですよね。(隣の土地が崩れてきます)
そうするとどうしても隣地との間に土圧を受ける擁壁が必要に
なります。
駐車場としては2台+α分を取りたいと考えます。
ポイントは敷地と道路の高低差です。
もし、2M以上あるとなると処分する土の費用が問題です。
1m程度なれば、間口x奥行きx高さで度量を測ると、
5.5mX5mX1.5m(根入れ0.5m)=41.25m3
排出土が2倍と考えると80m3。
処分費が8000円/m3で計算すると、80×8000円=64万円也。
これに擁壁代がL=16m、H=1.5mとして約120万
駐車場内の土間コンクリート仕上げその他で40万、階段で20万、
その他手すりや諸々を入れると合計で250万程掛かります。
この費用には屋根は入っていません。
物件を検討中でしたら、価格にこの駐車場代を加えてから
検討するのをお勧めします。