買主の為の不動産エージェントとは

買主の為の不動産サービスとは

理想の住宅購入をサポートする専門家

目次

自分の為の不動産エージェントがなぜ必要か

不動産の購入は一般の人にとって最も高額な取引であり、また多くの複雑な要素が絡むため、専門的な知識と経験が必要です。

この専門知識と経験は、不動産だけでなく、建築、経済、法律、金融、税制といった広範な分野に及びます。そして、これら全てを自身で習得しようとすると、膨大な時間とエネルギーが必要となりますし、またこれは現実的ではないと言えるでしょう。

そこで重要な役割を果たすのが、不動産エージェントです。
彼らは宅地建物取引士の資格を持ち、更に広範な知識と経験を有しています。また、過去の取引の成功と失敗から学んだ経験を十分持っている専門家です。 

一般の人が不動産の購入を安全かつ効率的に進めるためには、不動産エージェントに依頼するのが最善の選択です。エージェントがいることで、自身で全てを学ぶ労力と時間を節約でき、専門家の知識と経験を活用して最適な不動産取引を行うことが可能になります。

ただし、注意点があります。昨今、宅建士の資格を修得しただけで、不動産エージェントと名乗り独立する人も増えてきました。しかし、「不動産エージェント」という国家資格は存在しません。依頼をする場合は、「不動産エージェント」という名称だけでなく、その人が持つ実務経験、専門分野、その他の資格やスキルなどを事前に確認し、それから依頼することをお勧めします。

不動産エージェントがいるメリット

不動産の専門家であるエージェントがいると、どんなメリットがあるかをお話しします。

専門的なサポートを受けられるだけでなく、エージェントは不動産に関する専門知識を持っているため、ニーズや予算に見合った物件を効率的に見つける事ができます。

買主のニーズや予算を理解した上で適切なアドバイスを提供します。これにより、買主は安心して物件選びや契約手続きを進めることができます。

適切な価格交渉や契約条件のサポートも行います。これにより、買主の不動産購入におけるリスクを軽減し、最適な条件で物件を手に入れることができます。

これらのメリットで、エージェントの存在は買主にとって非常に価値ある存在となります。

ここで一つ疑問が湧きます。
一般の不動産会社にいる営業担当者でずか、その人も物件購入のサポートをしてくれますが、不動産エージェントとの大きな違いは何なのでしょうか?

次は、その質問にお答えします。

『不動産エージェント』と『不動産営業』の違いとは

まず初めに、不動産営業と、エージェントとの違いについてお話しします。

この二つの職種の主な違いは、不動産を販売する目的にあります。

詳しく説明します。

不動産営業とは、主に物件の売買を行うことが目的で、売上目標やノルマ達成のために業務を行います。つまり、会社から与えられた物件を買主に販売することが主な仕事であり、その成果は売上高やノルマ達成として評価されます。

一方、不動産エージェントとは、特定の物件の売買にとらわれることなく、顧客の利益を最優先に行動します。自社の商品を売るのではなく、顧客の代理人として最適なサービスやサポートを提供します。
具体的には、買主が気に入った物件を専門的な視点から調査・分析し、問題がある物件であればその事実をしっかり伝え、将来的なリスクを予測します。

つまり、エージェントの主な役割は、顧客が満足する物件を見つけ、その購入までをサポートすることです。その対象となる物件はどの物件でも良く、購入に至るまでの全てをサポートします。

なので、エージェントとしてのコンサルティングの結果で、物件を購入しない、または別の解決策を選択するという選択肢もある訳です。これは、不動産営業の場合には考えられません。

余談ですが、私自身も不動産の相談や設計についてコンサルティングを行っていますが、その結果が必ずしも物件の購入や新築につながるわけではありません。すでに所有している不動産の有効活用やリノベーションといった提案も行いますし、『物件を購入せずに〇〇を行う』といったアドバイスもします。

自分に合う不動産エージェントの選び方

不動産エージェントは、希望に合った物件を見つけるだけでなく、購入過程を円滑かつ安全に進めることで、あなたが満足できる住まいを手に入れるためのサポートをしてくれます。

では、自分に合うエージェントはどのように選べば良いでしょうか?
その選び方のポイントを3つ挙げてみました。

  1. エージェントがどれだけの経験を持ち、何の専門知識を有しているかを確認しましょう。
  2. 直接会ってみて、お互いの意思が理解し合えるか、また、自分の要望や懸念を真剣に受け止めてくれるエージェントかどうかを見極めましょう。
  3. エージェントが提供できるサービスの範囲と、その中に自分の要望が含まれているかを確認しましょう。

中でも出会いが大切なことを忘れないようにしましょう。会ってみて、気持ちが通じ合い、自分を理解してくれる人を選びましょう。
また、エージェントの専門領域も重要です。
例えば、建物の調査が専門でないエージェントに中古住宅の購入を相談すると、期待する答えを得られる可能性は低いでしょう。どの範囲までサポートしてくれるのかも事前に確認しておきましょう。

そんな専門性の持つエージェントですが、売主側と買主側のどちらに立つかで専門性の違いがあることを、次のパートでお話しします。

売主側、買主側のエージェントの専門性の違い

不動産エージェントは一見何でも知っているように見えるかもしれませんが、実際にはエージェントの立場により、必要なスキルや知識は異なります。
また、エージェントそれぞれに得意な分野や特性があります。

エージェントが物件を売る側(売主)の立場にいるか、それとも買う側(買主)の立場にいるかで、求められる専門性は変わります。
ちなみに、不動産市場で一番多いのは売主側のエージェントです。これは、不動産業者の数にも関係していると言えます。

▶︎売主側のエージェント

  • 市場調査
  • 売却時の税金や法律
  • 広告マーケティング
  • 登記関係の知識
  • 法令上の調査
  • 書類の作成・契約手続き

▶︎買主側のエージェント

  • 土地・中古住宅の物件調査
  • 買い手のニーズ・資金計画
  • 建物改修や住宅調査の知識
  • 住宅ローンの知識と税金制度
  • 注意すべき物件の知識

これらは、建築士系や行政書士系等の宅建士以外の所有資格によっても専門性は異なります。

実は買主側のエージェントは建築士の方が適している

建築士は住宅の欠陥と構造についての知識を持っているため、既存建物の持つ問題を特定し、修繕にかかる費用を予測する事ができます。これは、中古住宅やそのリノベーションが必要な物件を購入する際に、予算内で最善の物件を見つける上でとても役立ちます。

建築士は住宅の改修(耐震改修や住宅性能の向上)や、暮らしの向上を目的とするリノベーション提案を行うことができます。 これは住宅を購入したいと考えている買主には、とても重要なポイントです。

建築士は住宅の購入と改修の流れに精通しています。これにより、買主の行う次の行動をサポートし、売主業者との不利な取引を回避するのに役立ちます

これらの活動は、不動産エージェントの業務と非常に似ています。それどころか、本質的には同じ業務です。主な違いは、設計に重きを置くか、不動産調査やサポート・アドバイスに重きを置くかの違いだけです。

結論

建築士は、住宅の購入と改修の流れに精通しており、住宅の構造と欠陥についてよく理解しています。そして建物の評価(調査・診断)は建築士の独占業務です。これにより、潜在的な問題を特定し、住宅を最大限に活用し、ニーズに合わせて調整し、プロジェクトを予算内でスケジュールどおりに完了し、買主が最良の取引を得るのに役立ちます。 だからこそ、買主の不動産エージェントは、建築士が適していると言えるのです。

当社は土地,中古住宅を得意とする、買主の為の不動産エージェント

土地はもちろんのこと、中古建物に関する知識が豊富なことから『中古住宅』を得意とする専門家として、買主をサポートしています。

以下に私の行っている具体的な不動産サポート業務をまとめました。

  • 買主の望む住まいを見つける為のコンサルティングを行います
  • 買主それぞれの資金計画署を立案します
  • 私は物件探しはせず、買主が見つけた物件の敷地調査を広範囲から分析を行い、その敷地の問題点や将来的なリスクについても予測します
  • 敷地にある既存擁壁等の安全性を確認します
  • 総合的な住宅の設計が得意なため、現地を見て物件費用以外にかかる費用を算出します
  • 既存中古住宅のコンディションを見るため住宅診断又は、目視による内見調査を行う
  • 中古住宅の耐震診断・耐震補強の知識に詳しく、改修やリノベーションの工事範囲や工事費についてのアドバイス
  • 不動産を購入後、建物の新築設計やリノベーションの設計についてのアドバイス、または設計監理業務
  • 中古住宅の状態を把握し、その修繕費の概算を予測できます。これにより、売主業者と価格の交渉を行います
  • 中古住宅の状況から、予算に合わせた改修及びリノベーション計画ができます
  • 不動産取引における重要事項説明や契約書の内容について、分かり易く説明します
  • 住宅ローンについて、買主の資金計画にあったアドバイス

これらの項目について、買主の要望や物件に適した業務を選択して実行しています。

浅野勝義

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